実験施設

50m級落下塔施設について

北海道地区にはかねてよりJAMIC(上砂川)という世界一の落下塔施設(無重力時間10秒間)がありましたが,諸所の事情のためやむなく閉鎖となりました.そこで我々は上砂川の近くの「赤平市」にて地元企業およびHASTICの大きなバックアップを得て,50m級の落下塔施設を新たに建設しました.

本施設は基本的に北海道大学と地元企業が分担して所有するものであり,通常の落下塔施設と異なり,「手続きを極めて簡便」にして,「極めて安価」に無重力環境を提供するものです.加えて利用者に制限は一切求めません.無重力実験に興味があり,装置を現地まで運びさえすれば,誰にでも開放します.

従来の落下施設では,最低でも数十万円の費用がかかり,スケジュールの調整が複雑なため,誰でも好きなときに好きなだけ実験をすることは極めて困難な現状です.そのため,取得できるデータ数が限られ,論文としてまとまるデータが揃うまでそれ相当の時間を要します.もしも気兼ねなく実験できる施設があれば,無重力環境を利用した研究が飛躍的に向上し,産業界への還元も加速すると考えられます.

 

 

【施設概要】

微小重力時間: ~3.0s (50m級)
微小重力レベル: 10^-3 G
ペイロードサイズ: 500mmx800mm (diameterxlength)
ペイロード許容重量: 400kg
カプセルタイプ: 内カプセル型
利用者制限: なし (原則として興味ある方なら誰でも利用可能です)

 

興味のある方は,こちらのHASTICページをご覧下さい.

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